オイストラフ弦楽四重奏団

画像の説明

オイストラフ弦楽四重奏団

2018年10月16日(火)
7:00PM 開演
武蔵野市民文化会館:小ホール

アンドレイ・バラーノフ(第1ヴァイオリン)
ロデイオン・ペトロフ(第2ヴァイオリン)
フェドル・ベルーギン(ヴィオラ)
アレクセイ・ジーリン(チェロ)

オイストラフ弦楽四重奏団は、2012年に、ヴァイオリン奏者オイストラフ家より、その名を使用する栄誉を受けて結成されました。
現代のロシアの傑出した音楽家による弦楽四重奏団とのことです。


プログラム

○ ショスタコーヴィチ: 弦楽四重奏曲 第4番 ニ長調 Op. 83
https://www.youtube.com/watch?v=m8q-JRNgddQ

○ 加藤昌則: “There is…, There was…〜Drawing notes of the memory for String Quartet “

ー 休憩ー

○ ハイドン: 弦楽四重奏曲 第30番 変ホ長調 Op.33, No.2, HobⅢ: 38「冗談」
https://www.youtube.com/watch?v=aFPjmKGFPDM&list=RDaFPjmKGFPDM&start_radio=1

○ ボロディン: 弦楽四重奏曲 第2番 ニ長調
https://www.youtube.com/watch?v=OKm-oipDkp0

アンコール
バルトーク:ルーマニア民族舞曲
チャイコフスキー:甘い夢 Op.39-21

ショスタコーヴィチの曲は、プログラムによれば、1949年作曲ですが、発表されたのはスターリン死後の1953年です。
当時の彼の置かれていた危険な状況が反映しているのか、静かではあるけれど、緊張に満ちた曲でした。

加藤昌則の曲は、はじめて聞きましたが、本人自身のプログラムの解説によれば、城や寺などの空間の中にフラッシュバックのように甦る過去を表現した作品とのこと。
ピッチカートやグリッサンドが多用されているのが印象的でした。
演奏後、会場にいた作曲者本人が紹介され、ステージで演奏者と共に拍手を浴びていました。

ハイドンは、前の2曲を聴いた後では、落ち着いた音を聴いて正直ホッとしました。(笑い)
「冗談」という名前は、最後の終わり方から来ているようで、クララ・シューマンはどれだけ笑ったかわからないと述べたそうですが、刺激の強い曲に慣れているせいか、それともこちらの感性が鈍いのか、それほど笑えませんでした。(笑い)

ボロディンは、良いですね。
余りにも有名な3楽章は、本当に美しいメロディです。
ちなみに、妻に出会って20年、妻に捧げられた作品だそうで、幸せな雰囲気に満ちています。